八合目池田館

基本情報

富士山は日本一高い山として、毎年多くの登山者が訪れます。登山ルートはいくつかありますが、中でも富士宮ルートは最短ルートとして人気があります。この富士宮ルートの八合目に位置する山小屋「池田館」は、多くの登山者にとって休息の地となっています。

池田館の特徴

池田館は標高3,250mに位置し、目の前には箱根・伊豆半島、東には房総半島を眺望できます。天候が良ければ、「雲海」や「影富士」といった絶景を楽しむことも可能です。ご来光拝観所としても有名で、毎年多くの登山者で賑わいます。

池田館は富士宮ルートで唯一、診療所である富士山衛生センターが隣接している山小屋です。7月中旬から8月中旬までは医師が常駐しているため、万が一の際にも安心です。

池田館での過ごし方

池田館の収容人数は180名です。食事は食堂で提供されます。夕食は手作りカレーライス、朝食はパン2個と牛乳、栄養食です。食事時間は17:00から18:00で、この時間に間に合わない場合は夕食は放棄扱いとなります。

消灯時間は20:00です。就寝スペースは他のお客様との共用で、基本的に男女相部屋の大部屋で雑魚寝となります。1人あたり1畳未満のスペースで休む場合もあるようです。寝具は布団または寝袋が用意されているので、各自で持ち込む必要はありません。

池田館には売店があり、24時間営業しています。トイレは宿泊者は無料で利用できますが、宿泊者以外は200円の料金がかかります。携帯電話の充電はできません。荷物の預かりは混雑状況によって対応が変わります。山小屋利用時に出たゴミは各自で持ち帰る必要があり、ガスバーナーの使用は禁止されています。

山小屋前の様子

• ・小屋前の柵は張り出した鉄骨で支えられています。
• ・床は網目になっているので、物を落とさないように注意しましょう。

登頂を目指す登山者へのアドバイス

富士宮ルートの登頂標準時間は5時間30分、八合目までは3時間強です。八合目で宿泊する場合、二日目の行動時間は登り約3時間、下り約4時間と合わせて7時間ほどになります。深夜の行動は時間の経過に鈍感になるため疲れを感じにくいですが、下りの辛さは言うまでもありません。

池田館は八合目に位置するため、登頂を目指す登山者にとっては、体力調整や高度順応に最適な場所と言えるでしょう。