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富士登山のルート 富士宮ルート
富士宮ルートは、富士山頂を目指す登山ルートの中で、最短距離でアクセスできるルートとして人気です。標高2,400mの五合目からスタートし、山頂までの標高差は約1,300mと、他のルートと比べて標高差が低く、距離も短いため、所要時間を短縮できます。そのため、体力に自信がない方や、時間に余裕がない方でも、比較的登りやすいルートと言えます。
富士宮ルートの最大の魅力は、そのアクセスの良さです。関西・名古屋方面からのアクセスが良く、最短距離で日本一の頂を目指せるため、多くの登山者にとって魅力的な選択肢となっています。また、登山道が整備されているため、比較的安全に登山できる点もポイントです。山小屋は約1時間おきに点在しており、トイレ休憩や水・食料などの補給も可能です。
富士宮ルート 登山イメージ
登山中は、眼下に広がる駿河湾の絶景を楽しむことができます。天候が良ければ、遠く伊豆半島まで見渡せることもあり、登山者を魅了します。さらに、富士宮ルートの頂上には、浅間大社奥宮が鎮座しており、山頂郵便局もシーズン限定で営業しています。登頂の記念に、ここで郵便を出すのも良いでしょう。
しかし、富士宮ルートは最短距離である一方、傾斜が急なため、体力勝負の登山となることには注意が必要です。特に六合目以降は、急登が続くため、ペース配分を意識して登ることが重要です。高山病対策として、ゆっくり登り、水分をこまめに摂取することも忘れずに行いましょう。深呼吸を意識することも有効です。
登りと下りが同じルートであるため、ハイシーズンは渋滞が発生しやすい点も考慮しなければなりません。特に、週末やお盆の時期は、多くの登山者が訪れるため、渋滞が激しくなる傾向があります。渋滞を避けるためには、平日に登山したり、早朝に出発したりするのがおすすめです。
下山時は、疲労が蓄積しているため、転倒や捻挫などの怪我をする可能性が高くなります。富士宮ルートは4つの登山道の中で怪我が多いという統計データもあるため、注意が必要です。登山靴は必ず着用し、慎重に下山しましょう。
富士宮ルートは、最短距離で富士山頂を目指せる魅力的なルートですが、体力と準備が必要です。安全に登山を楽しむために、しっかりと計画を立て、注意点を守って登山しましょう。
富士宮ルートの登山計画を立てる際には、以下のポイントを参考にすると良いでしょう。
- ・体力作り:初心者の場合は、事前に他の山で練習登山を行い、体力をつけておくことをおすすめします。標高差300mくらいの山からスタートし、最終的には標高差1,000mの山を日帰りで登れるようになっておくと、富士宮ルートも比較的楽に登れるでしょう。
- ・余裕を持った計画:登山の際は、余裕を持った計画を立て、無理のないペースで登ることが大切です。休憩をこまめにとるようにしましょう。
- ・装備:必要な装備は事前に準備しておきましょう。登山靴、レインウェア、防寒着、ヘッドライトなどは必須です。余裕があれば、ストックがあると便利です。
- ・高山病対策:高山病対策として、ゆっくり登り、水分をこまめに摂取しましょう。深呼吸をすることも有効です。
- ・情報収集:最新の登山情報や気象情報を事前に確認しましょう。山小屋の営業状況や、登山道の状況などを確認しておくことが重要です。
富士宮ルートは、日本一の頂に挑戦できる素晴らしいルートです。しっかりと準備をして、安全で思い出に残る登山にしましょう。
富士宮ルート イメージ
登山行程解説
富士宮口五合目 (標高2,400m)
- ・4つある富士山の登山ルートの中で、最も標高の高い五合目 (標高2,400m) からスタートする。
- ・登山道入口には仮設トイレ (4月下旬〜11月中旬予定) と、少し登ったところに五合目公衆トイレ (6月24日〜10月14日予定) がある。
- ・天気が良ければ、眼下に駿河湾や伊豆半島を、条件が合えば雲海を眺めることができる。
- ・駐車場は350台分ある。
- ・登山開始前に、高山病予防のため最低1時間は出発準備やストレッチを行い、体を高度に慣らすことが推奨されている。
登山行程 五合目イメージ
六合目 (標高2,500m)
- ・五合目から約20分で到着する。
- ・長坂と呼ばれる坂を登ると六合目に到着する。
- ・山小屋は雲海荘と宝永山荘がある。
- ・宝永遊歩道を過ぎると、本格的な登山が始まる。
- ・高山植物のオンタデが咲く広い斜面を登り、右側 (東側) に宝永山が見えるようになる。
新七合目 (標高2,790m)
- ・六合目から約1時間、標高2,790m地点にあるのが新七合目の御来光山荘。
- ・頂上まで、各合目ごとに山小屋があり、小屋周辺が休憩適地となる。
元祖七合目 (標高3,010m)
- ・新七合目から約50分で、標高3,027m地点にあるのが元祖七合目の山口山荘。
- ・標高3,000mを越えると、地面には溶岩の岩盤が目立つようになる。
- ・八合目との間には、高さ10mほどの岩崖があり、階段状に整備されているものの、道幅が狭いため注意が必要である。
八合目 (標高3,250m)
- ・元祖七合目から約40分で到着。
- ・標高3,224m地点には、池田館がある。
- ・このあたりから空気が薄くなるのを実感する人が多い。
- ・救護所があるため、体調不良を感じたら相談することができる。
- ・八合目と九合目の間には、富士山衛生センターがある。
九合目(標高3,460m)
- ・八合目から約30分で到着する。
- ・標高3,400m地点にある万年雪山荘では、午前2時から食堂の営業が開始される。
- ・山荘内で休憩するときは何か注文するのがマナーである。
- ・九合目前後は、S字を繰り返し描くようにして尾根状の地形を登っていく。
- ・九合五勺付近から、浅い谷状の地形に入り、岩礫が目立つ斜面を急登する。落石や転倒などのアクシデントに注意が必要である。
- ・特に夜明け前は、登山者が集中して混雑するため、登山道を外れたり、無理な追い越しをしたりするのは避けなければならない。
九合五勺(標高3,590m)
- ・九合目から約30分で到着する。
- ・頂上がはっきりと見えるようになる。
頂上(標高3,776m)
- ・九合五勺から約30分で到着する。
- ・鳥居をくぐると、富士宮ルートの頂上である。
- ・頂上には浅間大社奥宮が鎮座する。
- ・山頂郵便局があり、シーズン限定で営業している (例年7/10頃〜8/20頃)。
- ・日本一高い場所まで来た達成感に満ち溢れる。
- ・体力に余裕があればお鉢巡りをすることができる (1周約75分)。
- ・夏は朝4時30分頃、御来光を拝むことができる。
- ・富士宮ルートの頂上と御殿場ルートの頂上は近いため、間違えないように下山する必要がある。
- ・頂上からの下山は、登ってきた道をそのまま戻る。
- ・道に迷いにくいが、場所と時間帯によっては、交差する登山者で混雑することがある。
- ・臨機応変に道を譲る側にも譲られる側にもなりながら下山する。
登山行程 五合目イメージ
注意事項
- ・富士宮ルートは最短距離だが、決して楽な道ではない。
- ・標高が高い位置から登るため、高山病予防が肝心である。
- ・全般的に傾斜が強いため、体力的な負荷も小さいわけではない。
- ・下山時は疲れが出てくるため、転倒や滑落に注意する必要がある。
- ・富士山の山頂の気温は、夏でも5°C位と低いため、防寒対策は必須である。
- ・余裕を持った計画を立て、無理のない登山を心がけることが重要である。